ある朝方、突然見慣れぬ姿をした竜の子が近づいてきた。
敵意はない様子なので好きなようにさせておけば、あれこれと物怖じもせず話しかけてくる。
風に乗って広く旅しているらしく、遠い地や怪しい者のことなどなかなか面白い話も聞けた。
ときどき来て見聞録を聞かせるよう頼んでみようか…。
ミカドトビヘビ(帝飛蛇、Basilisk coronatus)
一噛みで死に至らしめるほど強力な毒を持つ小型の爬虫類。
頭部には冠のようなトゲを備え、天敵に飲み込まれるのを防ぐ役割をしている。
肋骨が変化した翼のような皮膜を持ち、威嚇や滑空に使用する。
どんな相手に対してもひるまずに対峙することから、 体格の小ささにも関わらず生存率は高いという。
2024年
アクリルガッシュ
190×240mm