2月4日 晴れ
7時に起きて7時半に朝食をとる。
今日はカプチーノをいれてもらった。おいしい。
今日の折り紙:孔雀
まず最初に残しておいたサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に行くことに決めていた。
天気は快晴。今頃になって晴れてきたのは悔しいがリベンジする理由ができたと思えば。
引き替えておいた共通券でさらにクーポラの入場予約をとる。その辺のシステムがよくわかってないままだったのでここで痛恨のタイムロス。
わかっていたら前日にでも予約取っておけただろうに…それでも今日の18時の予約に滑り込めた。ギリギリだ。
あちこちに観光客が列をなしていて今日中に目的地を回り切れるか不安になってきたが、とりあえず洗礼堂に入る。
入り口前の係の人が日本人女1人と知るや親切に注意喚起してくれた。
ごく基本的な心得だったがわざわざ日本語で説明してくれるとは、よほど被害に遭う旅行者が多いのだろうと思われる…。
金地のビザンチン風モザイクがまぶしい。
法王ヨハネ23世の墓。
次にジョットの鐘楼に行ってみる。意外にも列がなかったのですぐ入れた。
ひたすら続く狭い階段は対向のときに大変。
最初の踊り場からクーポラ方面を眺めたところ。
巨大な鐘は地面に置かれている。
また階段を上っていく。
2度目の踊り場の金網床から下を見るとすでに結構な高さ。
それからさらに階段を上って3度目の踊り場に来ると、最上階の展望台に出られる。
やっとこういう写真が撮れた…今日が晴天でよかったと思った。
次に付属美術館に入る。
空間を大きく使った再現展示や見やすく工夫された展示解説がいろいろと参考になる。
ミケランジェロ作のピエタ。墓碑に置かれるはずだったが失敗して放棄された未完の作品…
ここまで彫って失敗なんてしたらしばらく立ち直れない…。
美術館を出ると14時過ぎだった。
大聖堂を見るとすごい列だったので後回しにして、買い物に出かけることにする。
自分用の鞄を探し、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局やスーベニアショップでお土産を買い、レストランに予約を入れ…などあちこち移動していると時間が過ぎるのも早い。
必要最小限の買い物はできてだいぶ安心し、部屋にものを置いて再び大聖堂方面へ。
列に並んだら進むのは早く、16時過ぎに入ることができた。
今まで見てきた教会の内部に比べると、規模の割に意外とシンプルな印象を受ける。
地下に降りると大聖堂以前にあったサンタ・レパラータ教会の遺構が見られた。
モザイクタイルの床は古代ローマ風だ。
まだ1時間もあったので一旦部屋に戻って休んだ後、18時にいよいよクーポラに入場する。
きついと聞く階段づくしが始まるぞ!と気合いを入れる。
どう足場を組んでこんな高い天井に絵を描いていたのだろうか…絵描きも高所恐怖症ではつとまらないな。
同じ通路から大聖堂を見下ろしたところ。
途中にある小さい窓から夜景が見える。
らせん階段をぐるぐる回り、再び丸屋根の内側を見る通路があり、写真で見た坂の階段を上り…とにかく上りまくる。
しかし対向を待ったりするのに立ち止まって頻繁に休憩ができるせいか、思っていたほどしんどくなかった。
ついに屋外の展望台に出た!このとき18時半。
予約を取ったときにはもう日が暮れているしと期待していなかったが、いざ来てみるとこの旅の集大成にふさわしいパノラマだった。
あれはヴェッキオ宮…あの塔からもクーポラを見たのだったな…
あそこに見えるサンタ・クローチェ教会とバルジェッロ国立博物館にも行ったな…などと思い出す。
風は強かったが寒さは意外に感じなかった。
このときばかりは狂ったカメラも空気を読んで普通に動いてくれたのがおかしかった。
明るく浮き上がる昼間上ったジョットの鐘楼。
悪天候に悩まされながら一週間この街を忙しく駆け回った後、最終日の最後に各所の展望台でいつも眺めていたクーポラからやっと晴れたフィレンツェの夜景を一望することになったのも、物語のエンディングめいていて感慨深かった。
天気がずっと悪かったのもカメラの調子が悪かったのも、すべてはこのカタルシスのためにあったような気さえしてきて許せた。(笑)
それにしても今日入場できてよかった!もし次があったなら、今度は日中の景色も見てみたい。
20時からは予約していたレストランでゆっくり夕食をとった。
Piciといううどんのように太いシエナ地方の特産パスタ。シエナで食べ損ねたので口にできてよかった。
前回も注文したフィレステーキとレモンソーダ。大変満足しました。
ホテルの向かいにあったLe Fonticineというレストラン。
手頃な値段で、店員さんも親切だったのでおすすめです。
いろいろしようとして予想外に忙しく走り回ったりもした日だったが、味わい深い1日となった。
またいつか来たいものだー。