2月1日 雨ときどき晴れ



6:45に起きて7:30に朝食をとる。時差ボケのせいか早起きできていい感じ。
金曜だからか人が増えてきた気がする。



今日の折り紙:唐突なネッシー

8時過ぎにサン・ロレンツォ教会にあるメディチ家礼拝堂に向かう。



春節でか中国人観光客が一気に増えた。それでも朝は人が少なくて見やすい。



骨や髪を保管するための豪華すぎる杯や器が、日本人の感覚からすると奇妙で面白い。



喉仏といわれる部分の骨もある。



心臓のような臓器を納めているものもある。



人によって保存パーツ数がだいぶ違うのは何が基準なのだろうか。



2階に上がると君主の礼拝堂。







石の象眼がとんでもない。修復作業なのか足場が組まれていた。









象眼の解説もあった。壁床一面にこんな大変で精密な細工が!



打って変わってシンプルな新聖具室。



有名なミケランジェロ作の墓碑の彫刻。「黄昏」(左)と「曙」(右)





「夜」(左)と「昼」(右)



この「夜」が、ミケランジェロは女体の表現が苦手という例に使われていたのを思い出す…確かに…。

それからバルジェッロ国立博物館へ。例によって入り口がどこなのかわかりにくい場所にある。



中世の城感ある元司法長官の館を使っている。







壁面の紋章レリーフが雰囲気あっていいなあ。





いい感じの中世イルカの彫刻







回廊の天井にも紋章が。



さっき見た黄昏と曙、ニッコロ・トリボロ版。





ギリシャ神話より、鹿に変えられるアクタイオン。



中学生の時なんとなく美術の授業で模写に選んだこのレリーフ、ミケランジェロの聖母子だったことが判明する。



3階に上がるとロッビアのテラコッタ装飾が並んでいる。





旅行中に出会った「私に触れるな」2作品目。イエスが鋤を持っているのはわかりやすさ重視?



「私に触れるな」3作品目。このイエスも鋤を持っている。



「私に触れるな」4作品目。この展示室だけで3つもあった。



祭壇の展示室。



2階に入るとまず象牙細工が並んでいる。



鬼のように大変そうな透かし彫り



司教杖の先にはよく竜頭が見かけられる。象牙彫刻!



盤面の細かい象眼が贅沢な遊戯盤。





木彫の箱に中世ドラゴン。



天井によく見られる青地に金の星模様、いいな〜。



奥には礼拝堂もある。









聖遺物容器もある。



金銀細工の司教杖。





ひょうきんな感じのドラゴン型香炉?



マヨルカの間にはグロテスク模様の陶器が並んでいる。





代表委員会の間には彫刻や像が並んでいる。





ドナテッロ作のダビデ像はゴリアテの首を取った後だった。



ロッジアにも彫像が置かれている。



10時半頃博物館を出て、サンタ・クローチェ教会に向かう。





複数の文化人の墓や礼拝堂がある広い教会内。



天井を木製にしたことで重量問題を解決、幅広い身廊を実現したという。



ミケランジェロの墓がある。

















礼拝堂の1つにジオラマのようなものが作られていたのだが何だろう?マギの礼拝?



ブロンツィーノ作のピエタ



アッシジの聖フランチェスコの服



付属美術館にも展示がいろいろ。庭があり、革製品の工房にもつながっている。



巨大な壁一面の壁画も。



教会内は結構冷えていたが、今日は気温が妙に高く外に出ると暖かいのでほっとした。
雨も止んで少し日が差していた。

12時、そのままヴェッキオ宮に向かう。



変な順に入ってしまい、最初に地下の構造を見ることになったがまあいいや。



ローマ遺跡が地下深くに残っていて不思議な感じ。相当しっかりしている。



地上に出て中庭を見て回る。屋外なのにグロテスク模様が鮮やかに残っていてすごい。









博物館内に入る。いきなり広がる五百人広間に圧倒される。









部屋の一つ一つにもグロテスク模様が描かれている。















さっきの大広間を上階から見たところ。



天井の絵や装飾はやっぱり仰向けになって制作していったんだろうか。大変だ…。











ドナテッロ作のイルカを抱くキューピッドが修復中で、作業場がそのまま公開されていた。



塔にも上った。階段が続く。





1つ上の写真の場所から撮ったサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂方面。



さらに階段を上って風吹きすさぶ最上階から撮ったもの。



高度が上がるほど風が強い。相変わらずの白い曇り空だが雨が降ってなくてまだよかった。



全部の部屋を回って満足して出てきたところ。このとき13時半。

フィレンツェカードの期限は今日までだが、残るサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂はそれに加えて共通券が必要になる。
幸い共通券の期限は発行からさらに72時間ということで、とりあえず引き替えに行こうと大聖堂に向かった。
問題なく引き替えできたはいいが、天気がましなのと週末前なのとで一気に観光客が増えて入れそうになかったので、別日に訪れようと決める。

それから気になる店や中央市場などを回って適当に食べるものを買ってホテルに戻ると、ここで疲労がどっときて夜まで部屋で休んでいた。
18時過ぎにせっかく近いしと思い立ち、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局に行ってみることに。



売り場もきれいなのだが気が引けたので入り口だけ撮る。
日本でも高級化粧品ブランドのような扱いで有名らしいのだが、全然知らなかった。
前調べで知った中世のレシピそのままで製造されているというシロップや水薬が気になって試させてもらったりしたが、結局缶入りタブレット(6ユーロ)を購入。
尋ねるまで値段がわからないのがちょっと怖いところだが、親切にいろいろ教えてもらえて安心した。



帰りに同じスーパーで適当に夕食を買ってきた。赤スグリに加えてブラックベリーもおいしい!
今日は疲れを自覚してしまってから観光意欲が落ちていたが、明日は気分が大丈夫そうなら思い切って遠出してみようかと思う。