1月30日 曇りのち雨

起きるの遅くなるかも…と思っていたが、6:30頃に目が覚めたのでこのまま起きることにした。



7時半頃にブッフェの朝食をいただく。



部屋に戻って片付けなどしておく。チップにスタンダードな鶴を添えてみる。

まずは便利なフィレンツェカードを手に入れるために、ウフィツィ美術館へ向かう。



サンタ・マリア・ノヴェッラ教会を横目に





シニョリーア広場に出る



ヴェッキオ宮のそばの道を抜けて



日本の美術館のイメージを持っていると、最初は地図の該当の建物が美術館だとはわからないかもしれない。
フィレンツェの美術館・博物館は宮殿や館を改装してできているためみんなそんな感じだった。
ウフィツィ美術館のカウンターでフィレンツェカードを購入できたら天気のいいうちにピッティ宮に行っておこうと考えていたのだが、カウンターが手荷物チェックの後にあったためもう出られないのかと思い(※実際は出られます)、一番にウフィツィ美術館を回る計画に変更。



まだ朝のためか人もそれほど多くなくて見やすくいい感じ。



今回自分は現在研究しているグロテスク装飾を目的にフィレンツェに来たようなものなので、有名名画をチェックしながらも主に天井や額装に注目していった。













重力を無視して描かれたようなこの構成や幻獣がとてもいいですね〜







細かい円光の装飾は凹凸で描かれている。











角度をつけた彫り込みの集中線で後光を表現している。









ボッティチェリ作品の前にはツアー客がひしめいていた。



アキレスに踏まれた亀の表情がいい。











鯉のような竜のような額縁の彫刻が凝っている。











窓から見えたヴェッキオ橋。



















廊下の突き当たりにあったラオコーン像。



企画展や特別展示も見ることができた。一番に入っておいてよかったのかもしれない。
次は天気が保っている間に見ておきたいピッティ宮のボーボリ庭園に向かう。





さっき窓から見たヴェッキオ橋を渡る。両側に宝飾店が並んでいた。





ピッティ宮殿の構内へ。まずは庭園に向かう。





短い坂を上って庭園に入ると、人がほとんどおらず閑散としていてなんとなく呆然としてしまう。



振り返ると宮殿と噴水が見える。



呆然としながらもとりあえず奥に向かって上っていってみる。



上った先には池があり、彫刻の上にはアオサギが佇んでいた。





さらに上へ上ると花壇があるのだが、冬なので花はなかった。丘の上から郊外の景色が見えた。
左手の建物の中では陶器のコレクションの展示があった。
地図を見ながら西の方にも行ってみようと思い下ってみる。





ローマ広場に向かってずっと下り坂が続くのだが、依然として人気がないのととうとう雨が降ってきたのとで、途中で道を曲がって宮殿に戻ることにした。
季節柄だろうが、あまりにも観光地に人気がないのも寂しいものだと思った。









春や夏に来たら木陰が気持ちいいだろうなと思った雰囲気のいい道。



宮殿内の美術館に入って庭園方面を見たところ。











絵画もすごいが室内装飾もすごい。
だまし絵のようにレリーフ状の装飾がそこかしこに描かれている。



さりげなく並んでいるアカンサスの幻獣



















どこを撮っても絵になってしまうので、見方が漫然とならないように気になった装飾に絞って写真に納めていく。



空の額縁は絵を貸し出し中だったのだろうか。







これぞ玉座といった感じの謁見の間。



気になる装飾彫刻

企画展のエリアでは、世界各国のデザイナーが作った動物をモチーフにした衣装の展示が行われていて面白かった。
アリタリア航空の機内誌にも広告が出ていたのを思い出す。



貝殻のドレス



ハリネズミ









ロブスター



バビルサ



人のような目をした味のあるハリセンボンの絵が気になって



タマムシ



雨が本降りになってきていた。このとき15時。
その後ピッティ宮から近い自然史博物館に向かう。





エレベーターで受付のある4階に上がる。



室内には虫と貝の標本やすごい数の動物の剥製が展示されていて驚いた。
どこもそうだが、建物の外からはとても想像できない空間ばかりで面白い。

































人体の蝋製の標本も少しだけ見られた。



医学の勉強に使われたリアルな蝋人形で有名な博物館なのだが、その展示はミュージアムトークに申し込まなければ見られないということだった。気になる人は前日までに予約されたし。
動物の骨格標本もあるらしいということで気になっていたのだが、それもたまにある公開の際にしか見られないものだそうで残念。



別の階に行くと、急にこんな空間があって不思議な感じ。
この階では鉱石の展示があった。













ここも展示空間自体はそう広くないものの、大量のコレクションは見応えがあった。
自然史博物館、穴場だったのできらびやかな芸術作品に食傷したら来ると楽しいかも。

博物館を出ると16時過ぎ、雨は続いていて携帯の充電が少なくなってきたのでホテルに戻ることにする。
中央市場やスーパーを回って適当に食べ物を買った。
17時過ぎにちょっと休むつもりで横になったら2時まで寝ていた。確かスペインの時も1日目はこんな感じだった。
今日わかったのは、1つの美術館にも時間をかけて見たい自分には、フィレンツェカードが有効な72時間の間に行きたい場所を回りきるのは結構大変そうだということ!
作戦を立てる必要がある。効率よく動けるように気合いを入れた。